
ジャックスチェアが空席になり、ガーディアンも変則勤務を強いられてます。
これが公式機関なら即座に補欠を補う必要がありますが、敬意を払われていても生徒の仲良し倶楽部でしかないのです。
日本の権力構造は日本以外の民族からは不可解至極だ、という感想がよく見受けられます。
それも無理はありません。日本人の特質として、一度虚構が構築されると虚構としての価値を失うまでは尊重され続けるのです。
いい例が「天皇」を頂点とした敬語体系です。どんなに世俗の実力者が権力を握って実力で天下を手中に収めようと、それは世俗権力の世界の話であって、虚構の権力構造では「天皇」に取って代わる権威は存在しません。それは一神教の世界で造物主の地位が取って代わる事の無いのと同様です。
道教の二大聖人「老子」と「荘子」の中継ぎ役として「
列子」という思想家が居ます。巨大なツインタワーである二聖人に較べるとオリジナリティーが薄いし、知名度もイマイチです。というのも彼の主張は「絶対に有名になってはいけない。目だった行動をとってはいけない」というのがモットーだったからです。
ある人が列子に尋ねます。
或人「貴方はどうして『虚』を尊ぶのですか?」(直訳)
或人「『虚』とは空(から)なんだから何の価値もないでしょう」(意訳)
列子の応えて謂うには
列「『虚』には尊ぶことさえ無いのです」(直訳)
列「尊んでしまえばそれは『虚』ではありません」(意訳)(出典:「
列子」天瑞第一)
これが古代支那人の基本的理想境地で。「
鼓腹撃壌」「
帝力何ぞ我にあらんや」という成語の意味するところだと思って間違いありません。
一見それと正反対の表現が「八紘一宇(はっこういちう)」でしょう。この言葉は国家神道華やかなりし頃に帝国政府のスローガンとして使われたことで、侵略思想の権化として「
中華思想」を端的に顕わす言葉として忌避(タブー)となっています。要は現代ユーラシア大陸に残存する植民地帝国の基本理念と同様のものだと思われてきたからでしょう。
ところが、私思い直しました。
「しゅごキャラ!」においてガーディアンズが我が物顔に振舞っていても、誰一人としてガーディアンズは独裁者だ!圧制政治の巨魁だ!などと批難する者はいないでしょう。彼らは只の人気者でしかなく、全校生徒のお世話係として日々汗を流しているだけなのですから。
そしてここからが古代支那人と違っているところなのですが、学園内で尊ばれれば
実際は何の役にたたなくともその地位は安泰であり、全校生徒から敬愛される。ということなのです。
今回のエピソードは「虚は虚として尊ぶ」ことの素晴らしさを謳歌した大変意味ある回でした。普通ならメーテルリンクの「青い鳥」的な道化オチにしてしまう処を、見事な思いやり尊重賛美佳篇に仕上がっています。「謂わぬが花」「以
心伝
心」「ツーといえばカー」なのです。
もう一つ「
列子」を連想した場面がありました。ややちゃん先輩(鼠先輩みたいです)がインコに何気なく
戯れていた場面です。
海辺に鴎(かもめ)と仲良しの人が居ました。毎日何百羽という鴎と戯れては日がな一日を過ごすのです。
その様子を見ていた彼の父がある日息子に話しかけます。
父「お前、野生の鴎と仲良しで何の警戒心も無く呼び寄せることができるそうじゃないか。ひとつワシの為に二三羽捕まえてきて呉れないか。慰み物にして玩べば面白かろうと思ってな。」
翌日息子はいつも通り海辺へと出かけますが、鴎たちは只の一羽も近寄ってこなかったと謂います。(出典:「
列子」黄帝第二)
無念無想で幼女を身近に
戯れさせることが出来ればロリコンも神の域。
邪
心や欲得を抱くなぞ、論外想定外の沙汰なのですね。
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