乃木坂春香の憂鬱「乃木坂春香の秘密」

前回の修羅場を受けて、どんな愛憎劇が繰り広げられるかと期待した人には拍子抜けのように感じられるでしょう。
そんな筈は無い。女というのは嫉妬深くて、感情的で、理屈が通らなくて、聞き分けが無くて、一度機嫌を損ねると宥めるのが大変で、男の都合なんか考えてもくれない生き物だ。
と、多くの民族が信じて疑わない筈です。
ところが、箱入り娘で、大和撫子、性に対する関心は幼稚園児並みの春香お嬢様にはそんな公式は通じません。泥棒猫を成敗するとか、手癖足癖腰癖の悪い飼い犬を折檻するとかの前に「今見たことは無かったことにしよう」と、敵前逃亡して深い海の奥深く貝を閉ざして沈み込むのです。
浅墓な男ならば、「ああ、誤解を解いて赦してくれたんだ」と、都合のいい様に解釈するでしょうが、そんな訳はありません。喚きもせず取り乱しもしない分、裏に隠れた感情はどれ程激しく渦巻いていることか。神経の細い男だったらオシッコを洩らしてトイレに閉じ籠もりきりになってしまうほどの恐怖を感じることでしょう。
中古には「後妻討ち(うわなりうち)」といって、先妻が一族郎党かき集めて後妻宅へ意趣返しをするという習慣がありました。古女房にとって、容色の衰えた自分より若妻の方に亭主の愛情が移るのは仕方ないことと理屈では分かっていても、自分の愛情の深さを顕示しないことには女としてのプライドが許さない。一種の通過儀礼ですが、そんなことで男女関係が丸く納まるなら少々の乱暴はじっと我慢の亭主と後妻なのでありました。
お察しの通り、これは通い婚の伝統が続いていた頃の風俗であって、婿取りが嫁取りより劣勢に成るにつれ姿を消していきました。気性の激しい国だったら血で血を洗う殺戮劇になるところでしょうが、流石は「和の国日本」です。先妻側も後妻側も互いに程度を心得ていて、遺恨を残さない程度に加減をするという知恵が働いていたようです。
日本人は元来裁判沙汰が大嫌いで、当事者同士が納得すればお上もそれには口を出さないというのが伝統姿勢です。
昨今の殺伐とした男女関係家族関係が、終局的には刃傷沙汰流血沙汰に帰結していくのを見るにつれ、現代はなんんと「SCHOOL DAYS」の世界になってしまったものかと、嘆かずにはいられません。
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時間は前回のラスト前に戻って、事件の真相を説明するのですが、余りにお手軽な脚本に開いた口が塞がりません。ここまで「お約束」をなぞってくれるサービス精神に賛辞をおくりましょう。
決して「押し倒すより落ちてくるモノを払い飛ばしたほうが楽だろう」とか、「百歩譲って押し倒したとしても乳を揉んだり腰を入れる必要はないだろう」とか、「下になった女が咄嗟に払い除けないのは下心ミエミエだろう」とか、ツッコミを入れてはなりません。
そんな野暮なことを言う人には、この後の甘ったる過ぎる愁嘆場を楽しむ境地には無縁ですから。

後で葉月さんが一部始終を目撃していたことが判明するのですが、当人同士はそんなことに気を回す余裕もありません。

なんて薄情な女なんだろう!とか、その程度の関係だったのか!とか、取り沙汰されそうな落ち着き振りです。小心繊細なユウトは混乱するばかりですね。

裕福なお金持ち子女が集う私立学校にしては文化祭で風俗喫茶を営業することに何の障害もなかったのでしょうか。
もっとも副主任の教師自体が淫乱放恣な生活態度に何の掣肘も無いみたいですから、「SCHOOL DAYS」みたいな惨劇が起きない限りは、触らぬ神と頬っ被りをしているのかも。

おっぱい喫茶に異論は無いのですが貧乳の生徒を裏方に回したのでは、より多くのニーズに応えられないでしょう。

美夏ちゃんが学友を連れてこないのは、ユウトに唾を付けられると困るからなのかも。

体操服にブルマまで、どこまで懇切丁寧なのか。

どんな審査基準で、どんな採点方法なのか全く不明です。先生たちのお気に入り?

原作ノベルは微に入り細に入り濃密な表現で春香様の心情を表現していることでしょう。
しかし、アニメでは絵で見せることしか出来ませんから、饒舌なナレーションや解説を省くことに拠り、二人の感情の絡み合いを実に明快に表現していると思います。

惨劇のフォークダンスとはならなかったみたいです。重畳重畳。

ハグしただけでキッスもそれ以上も無しなんて。少女漫画では考えられません。
春香がアニメオタクでよかったですね。

「お控えなすって」かと思いました。今回は「お手」をしてくれなかったですね。